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建築事例<詳細>

学校法人 満勝寺学園 長野幼稚園

  • 基本情報
  • 設計・施工情報
  • 建物情報
 
建物名 建物名 学校法人 満勝寺学園 長野幼稚園
フリガナ ガッコウホウジン マンショウジガクエン ナガノヨウチエン
所在地 都道府県 群馬県
市区町村、番地 高崎市 北新波町 197番地 6
建築主 建築主名 学校法人 満勝寺学園
フリガナ ガッコウホウジン マンショウジガクエン
用途 幼稚園 
概要・特徴 保育室は全て1階に設けているため、学校教育法施行規則に定められている幼稚園設置基準上の建築物の防耐火の要件上はその他の建築物として、在来軸組工法による木造建築物として設計している。構造材には全体の約80%を県産材とし、内外装材にも可能な限り、その場所に見合った材種の木材を使用している。
保育室内部
玄関ホール内部
玄関ホール軸組
設計情報

設計者(社名)

(株)建築計画研究所 都市梱包工房
社名(フリガナ) ケンチクケカクケンキュウジョ トシコンポウコウボウ
郵便番号 151-0053
都道府県 東京都
市区町村、番地 渋谷区 代々木 3-2-7
建物名 マルモール代々木203
電話番号 03-3374-7077
Email toshikon@eos.ocn.ne.jp
URL http://www.toshikon.co.jp/
設計・監理建築(構造)

構造設計者(社名)

遠山一級建築士設計事務所
社名(フリガナ) トオヤマイッキュウケンチクシセッケイジムショ
郵便番号 101-0052
都道府県 東京都
市区町村、番地 千代田区 神田小川町 2-12
建物名 信愛ビル5F
電話番号 03-3295-4071
Email tohyama@office.email.ne.jp
URL
設計期間 平成14年03月 ~平成 15年04月
施工情報

施工者(社名)

(株)清水
社名(フリガナ) シミズ
郵便番号 370-0077
都道府県 群馬県
市区町村、番地 高崎市 上小塙町 577-4
建物名
電話番号 027-343-0896
Email
URL http://www.kabu-shimizu.com/
木材供給(社名)
(主な木材)
協同組合 群馬県 東部木材卸センター
木材供給(フリガナ)
(主な木材)
キョウドウクミアイグンマケントウブモクザイオロシセンター
工期 平成15年06月 ~平成16年01月
構造形式 木造軸組工法 
小屋組工法 洋小屋組 
基礎・地業 布基礎 
規模 地上2階、地下0階
高さ 軒高8.65 m、最高高さ9.33m
スパン 幅6.3m~高さ5.2m
主要構造部材・断面(柱、梁) 柱:120mm~180mm 梁:幅120mm~せい330mm
面積 敷地面積:3992㎡  建築面積:648.69㎡
延床面積:609.17㎡  各階面積:1階544.72 2階64.45㎡
地域区画 用途地域:
防火指定:無指定地域
防火上の分類 その他
主な外部仕上 屋根:カラーガルバリウム鋼板t=0.4 立てハゼ葺き
外壁:ウエスタンレッドシダー  本実板 t=17
柱ほか:柱200φ
主な内部仕上 天井:杉合决り板t=12
壁:杉合决り板t=12
床:無垢フローリングt=12(チェリー)、コルクタイル
柱ほか:杉磨き丸太300φ、杉円柱加工丸太270φ
木材情報
木材使用量 構造部位の木材使用量88㎥(うち県産材71㎥) 
樹種・材寸 主な柱:杉(製材)120×120
主な横架材:唐松(集成材)
主な土台:桧(製材)120×120
主な羽柄材:杉(製材)
主な内装材:杉(製材)t=12
主な外装材:ウエスタンレッドシダー  本実板 t=17
主な造作材:杉、雲杉
構造材接合 接合方法:金物接合  
接合具:挿入プレート、ドリフトピン
図面
各階平面図 平面図.pdf
立面図 立面図.pdf
断面図 断面図.pdf
構造図
部分構造詳細図
矩形図
コスト情報
建設費 万円
設計費 万円
その他
特色ある事項
掲載誌
備考 外部空間づくりの特長
  施設北側には北新波砦史跡公園、東には満勝寺の歴史的建造物があり、郷土歴史的景観に対応し周辺環境に配慮した外観づくりを行った。コンクリートや鉄骨の無機質箱形建築を避け、自然起伏に対応した山並を建築化し、全体を木の素材を活かした木造建築とした。中央の12角形の塔状建築は榛名山を、左右の棟は周辺の歴史的建築物や田園景観をイメージしている。また、子ども達の楽しめる多様な外部空間として、建物周辺に自然を取り入れて建築と自然の共生を図った。建築物の周りに残された凹凸の空地は、子ども達が小さな自然を知り、自然と触れあう庭としてデザインされており、南の大きな園庭は木々に囲まれた子ども達の健康広場、運動スペースとした。園舎南側の廊下と園庭の間には屋根付きのウッドデッキを敷き、さらには園舎と園庭との間に敷地の高低差を利用した枕木製(ユーカリ材)の階段状のベンチを置いた(野外ステージ)。


内部空間づくりの特長
 園舎は、内部に多くの光を取り入れるため廊下上部にハイサイドライトを連続させた。園舎の中心のエントランスホールは、外観・内部ともに園のシンボルとなる空間である。12角形の塔(アトリウム)は、12本の磨き丸太が屋根まで伸びてホール全体の構造を支えている。2層分の高さの吹抜けで、ハイサイドライトから光が差し込む明るい空間である。12本の磨き丸太は、“12カ月=1年”を意味しており、子ども達の入園や卒園など1年間を巡る時間を建築として表わしたものである。子ども達はこのホールに入り、それぞれの部屋へ分かれる。
 園舎東側の空間には3つの保育室が入っており、各部屋は子どものロッカーで区切られている。天井や壁は杉板で、床はコルクタイルを敷いており床暖房が設置されている。
 保育室とウッドデッキテラスをつなぐ廊下は、保育室との間仕切り壁を廊下に対して斜めにしており、子どものたまり場をつくった。窓は出窓としてその部分にベンチを設けてある。内装材にはできる限り自然素材を使用することを心掛け、床は水目桜の無垢材、壁は杉板・シナ合板・霧島壁(シラスを材料とした塗壁)を取り入れている。
 トイレはもう1つの保育室、子ども達の創造の場でもあると考え、楽しい雰囲気づくりを試みた。床はドライ方式として塩ビ系のタイルを使用し、腰壁にはタイルを貼った。
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