概要・特徴 |
この建物ではその県産材をシステマチックに組み立てる構法が提案されています。柱・梁・壁の一部・天井仕上材に杉、床は桧が用いられています。屋根は日本瓦、外壁回りは遮音、断熱、調湿機能を考慮し小舞土壁、内外の仕上は土佐の自然に耐え抜いてきた土佐漆喰塗り、外壁の一部と水切には銅板が使用されています。クライアントの木のもたらす温もり、癒し、エネルギーを入所者の元気、回復に生かしたいとの強い思いにより、柱・梁を見出しで用いた本来の木造の姿が実現されました。柱、梁については燃え代設計により、木造準耐火建築物としています。中央部分の共用空間の2本の大黒柱は1尺角とし、貫を併用した肘木組みが用いられています。 |