概要・特徴 |
ショールームの計画のため、木材を多用するとともに、正面外周部には大きな開口部のカーテンウォールを設け、吹抜け部分の最高高さが12mを超える空間を有する。また、アプローチ部分は外部に設け、階段部分は片持ち形式の打放しコンクリート仕上げ、外壁にはアルミスパンドレルを用い、色彩的にもデザイン性を強調している。 木造でありながら大開口のカーテンウォールを実現するため、層間変形角を小さくするなど精度が要求された。通常の木質系ラーメン構造では、柱脚端はピンが主流であるが、本社屋は柱端を固定端とし層間変形角を抑えている。 接合部はボルトによるせん断接合のため、施工誤差を予想し、層間変形角1/1000程度を条件とし、計画した。特に、柱・梁の精度が重要なこと、構造に一種のデザイン性を要求されたことからKES構法を選択した。 |